きっかけ
とある流れからM.I.A.のWikiをふと見たら「彼女が2002年に開いた美術家としての最初の個展では、俳優のジュード・ロウが全て買い求めた。それによって得た豊富な資金でセント・ヴィンセント島に旅行し、ダンスホールレゲエにインスパイアされたという。それが翌年の“Galang”への大きなキッカケとなったという」て書いてあった。おおこれマジ?!って思って、M.I.A.インタビュー記事を発見、そこで「絵を買い上げてくれた人がいて、それがジュード・ロウだったのよ! しかも奮発してくれたからそのお金でしばらくセント・ヴィンセント島に行くことにしたのね。そこで死ぬほどクラビングして、ダンスホール・レゲエに出会った。もう、24時間寝ても覚めても音楽漬けよ!」と話してた。ということはこれはマジなのか!
ジュード・ロウの先見の明というか、目利きっぷりがすごいのか、それとも、M.I.A.は大ヒットしたからジュード・ロウは目利きだと思ってしまうのか、ということになるんだけども。どちらにしても、M.I.A.の個展で絵を買い上げたのはジュード・ロウであるわけだし、その資金によって、M.I.A.はセント・ヴィンセント島に行きダンスホール・レゲエに出会ったわけだから、これはもう、<きっかけ>なるのではないかと
アートに資金を投下するという行為。光る何か(影のある何か)を感じて、それを身近に置くための対価として、もしくは、それを作った者の今後の糧にしてもらうために、アーティストに資金を渡す。もっと先にアーティストは世間から大きな注目を浴びることになるかもしれないし、そうならないかもしれない。何年か何十年かして結果がわかるかもしれないし、明日にでもわかるかもしれない。作り手は注目なんて興味無いのかもしれなくて、淡々と自分のペースで物を作りたいとしても、生きていてこそ作れることがあるのだろうから、生活費は必要になるんじゃないか。となると、作ったものを売って稼げたら少しでも生きられるわけで。多く稼げたらM.I.A.のように島に行ってクラビングしまくってその場で吸収したものを次の何かに活かせるかもしれない。資金投下は、見えない結果を引き起こすためにすると言ってもいいだろうか
ジュード・ロウは、他人の<きっかけ>を意識して絵を全て買ったのか、それとも意識せずに欲しいものを手に入れたことが<きっかけ>となったのか。結果としては、絵の買い上げが契機となったことは間違いないと思う
と、長々書いてるのも、とある流れからM.I.A.のWikiをふと見たからで、そのとある流れが<きっかけ>となったから、だね
ちなみにジュード・ロウは、映画『ガタカ』の役がいまだに印象的です