ハプニングを期待しないでください





『12人の優しい日本人』は、三谷幸喜による戯曲

映画『12人の怒れる男たち』へのオマージュ、そしてこの映画をモチーフにした日本の舞台・映画ですね

ふと、『12人の優しい日本人』舞台2005年版の生中継の動画がアップされてたのを観て、その舞台開始前の挨拶で三谷幸喜が出てきまして、そこでの三谷氏の言葉が心に響きました

2005年版の舞台をテレビ放送することに触れ(放送局への注文として)「やるからには生放送でやってほしい。テレビの前で観ている人が、できるだけ客席で観てる人と同じ気持になってもらいたいから」と語り、その後に

「今テレビを観てるみなさん、ひとことだけお断りします。生放送だからといって、ハプニングを期待しないでください。ハプニングは、ありません。なぜならば、この芝居を作っているスタッフ、キャスト、全員が、プロの演劇人だからです。」と語ったのです

“ 全員が、プロ ” 。この言葉は芝居以外にも当てはまるな、と思い、身が引き締まったのであります