エリオット先生の特別レッスン




ここ日本で、Twitterを見てると、レイシズムの話が出ている。
出ている、というか、それが俺のタイムラインだと目だって出てくる。
今に始まったことではなくて、かなり前からあった話だけどね。

中東で起きた戦争のときかな、
「どこの国が悪いんじゃなくて、それをやってる人間が悪いのに」って現地の人が言ってたのを見た。
そう。マジでそう。なんで国ごとまとめて括って“悪”にするんだろうってずっと思ってた。
内部には反対してる人もいるだろうに。

で、なんで、どこどこの国の人だからとかさ、見た目とかで差別が起こるんだろうって憤ってたら、
こんな動画を見つけたんです。

エリオット先生の特別レッスン

「エリオッ­ト先生は小学三年生に人種差別を体験させました」

そもそも“人種”って言葉自体が差別だけどね。

エリオット先生の言葉 「すばらしい、親切で、協力できる3年生が
15分で 悪い、最低な、差別する生徒になりました」

彼女がこのドキュメントにあるレッスンを始めたのは
マーティンルーサーキングの暗殺がきっかけだった、とのこと。

エリオット先生の特別レッスン1 [日本語字幕]
Eye of the Storm Part 1
document of blue-eyed/brown-eyed exercise

パート2の後半にはレッスンに参加した生徒たちが大人になって集まってからの発言が出てくる。

エリオット先生の特別レッスン2 [日本語字幕]
Eye of the Storm Part 2
document of blue-eyed/brown-eyed exercise

このレッスンで、目の色でクラス内をわける設定(※青色の目の子を優秀、ということにして、茶色い目の子をダメ扱い。もちろん、このレッスンのためにわざわざ分けた)した時の茶色い目の子の悲しそうな顔見てたら思わず泣いてしまった。。

このレッスンに参加した少年の言葉
「王様の感じだった。茶色い目の人を統治していた感じだった。
そして僕が茶色い目の人より優秀な感じ。ハッピーな感じ。」

そして、優秀とされた側の生徒の学力(これは個人差があると思うけど、平均値かな?)が
そのときにあがるという怖い結果が。。
上り調子のときにアゲアゲで勉強できちゃう、みたいな?
お前はダメだ、って言われたらしょんぼりしちゃうよね。

人を差別して勝手に優劣きめて酔ってる人間が学力上がったってまったく面白くない。
自分は選ばれた人間だ、みたいになられてもマジで嫌だ。

大人になった生徒たちがひさびさ集うんだけど、
「もしも自分が差別される人の立場になったら」みたいなことを言う人が多くて、
このレッスンが生徒たちの未来に与える影響は多大なものがあったのだ!

このレッスンをしたジェーン・エリオット先生のwikiを発見。
多様性教育の先祖とある。

Jane Elliott (born 1933, Riceville, Iowa)

is an American former schoolteacher,
recognized most prominently as an anti-racism activist and educator,
though also a feminist and LGBT activist.

She created the famous “blue-eyed/brown-eyed” exercise,
first done with grade school children in the 1960s,
and which later became the basis for her career in diversity training.

http://en.wikipedia.org/wiki/Jane_Elliott

She has done such training for corporations like
General Electric, Exxon, AT&T, and IBM,
as well as lectured to the FBI, IRS, US Navy,
US Department of Education and US Postal Service.
とあるのを見ると、大企業や政府関連、軍隊や郵便サービスなどに多様性教育講座も開いてるんだね。

斜めからみると、先生の教育はグッドなんだけど、企業、軍隊にとっては、
目的を決行する過程で自社や軍内で差別があったら困るんだろうね。それで分裂したり。
だからこういう教育して、みんな仲間だ!と、一致団結して“儲け”たり“攻撃/守備”にあたるんだろうね。

俺としては、この多様性教育を利用してる気がするね、こういうセミナーを導入する人たちは。だって、それで他国の労働者を安く使ったりさ、他国を攻撃しちゃったらさ、
まったく意味がないと思うわけだよ。

HARVEST FOR THE WORLD - Isley Brothers